前回までは、売れる通販広告を見る目を養う、ということについてお話しましたが、そもそも通販広告というのは「何」に対して訴求するのか、ということを考えると、「人」に対して訴求するものです。(当たり前のことですが…)
ですから、その「人」のことを良く知らないといけないのです。と言っても人も十人十色、千差万別ですが、ベースの習性みたいなものは同じだと思います。その習性を良く把握しておくと、通販広告を作るときに役立つのです。
では、その習性を見ていきましょう。
まず、人は自分のよく知っているものはすぐ見つけるという傾向がある、ということ。人ごみの中でも好きな人はすぐ発見できます。それは脳で見ているから。文字もよく知っているワードは瞬時に理解できますが、知らないワード(言葉・単語・名称)は見えないことがあるそう。広告を制作する上でも、この人間の視覚の習性を理解しておきましょう。ですから、あまり馴染みのないワードや名称などを使用する場合は、できるだけ馴染みのある言葉におきかえたり、例えを使ったりして、理解を促すように工夫すべきです。
さらに、知っているという感情は、共感や安心感を生みやすいという利点もあります。初対面でも偶然共通の知り合いがいれば、グッと関係も深まりやすくなりますね。広告に有名人を起用するのも、この「知っている」という共感レベルから訴求するという狙いです。
もうひとつ人の習性として把握しておきたいのが、人は繰り返されることは信じやすいということです。テレビのインフォマーシャルでは、訴求したいところを何度も繰り返しますね。これは、繰り返し言われることは、「そうなのか」と納得してしまう習性があるからなのです。
また、人は考えるのが苦手ということも前提として認識しておくべきでしょう。読んでくれればわかるだろう、とか思い込みはいけません。なんだかわからない、と思わせたら違うページに行ってしまいます。ほんの1秒2秒が勝負。文章や写真、デザインも含め、瞬時に何かわかるようにしましょう。
Copyright(C)directvision2008.All Rights Reserved.
当ホームページ掲載の記事、イラスト、写真等の無断転載を禁じます。