売れる通販広告制作セミナー 吉川英之

第22回 脳科学を活用する2 なぜ通販広告制作に脳科学が役に立つのか?

私が通販広告の制作を始めてから常にどうしたら高いレスポンスがとれるクリエイティブがとれるか、という課題に取り組んできたのですが、1つのクリエイティブを検討するにしても様々な意見があり、迷うことがあります。例えば、レイアウトのことで言えば、画像とコピーの位置関係。画像をコピーの右に位置すべきか左か、など。人により好みというか感覚で判断したりしていませんか?

脳科学的に言えば、この場合画像はコピーの左。つまり向かって左が画像でその右側にコピーが配置されていた方が、脳は認識しやすいのです。なぜなら、私たちの脳は右脳がイメージや映像を把握しやすく、左脳は言語(論理)などを把握するのが得意なのです。私たちの神経系は左右交差しているので、向かって左にある画像が右脳(イメージ・映像が得意)へ右にあるコピーが左脳(言語論理が得意)へ入るという訳です。それぞれ脳が得意な情報を入りやすくしてあげることでより伝わりやすくなるということです。

通販広告は、売ることが目的。そのために効率よく、確実にセールスポイントを伝えなければならないのですから、あいまいな判断基準より確かな根拠に基づいたほうがいいはずです。すべての外部情報は意識下、無意識下にかかわらず脳が刺激を受けていますから、脳の習性を知ることが、通販広告の制作にも役に立つのです。

さあ、どちらが微笑んでいるように見えますか?

 

女性微笑み

片方の口角だけを少し上げた女性の顔のイラスト
この同じイラストを左右反転させてみると、
Aのイラストの方が笑って見えませんか?

人は左側の部分の印象に左右されるという習性があるという証拠です。
この脳の習性を考えれば、イメージを伝えたいものや、目立たせたいものは
スペースの左側に配置する方が伝わりやすくなります。

次回も脳の習性を考えた原稿制作についてお伝えします!お楽しみに!