売れる通販広告制作セミナー 吉川英之

第24回 時代の変化に対応する

前回のセミナーから随分時間が経ってしまいましたが…

今回は「時代の変化に対応する」というテーマでお話したいと思います。
今の私たちの生活は10年前、5年前、昨年と同じ環境ではありませんよね。
この10年で通信環境が格段に進化し、それに伴いメディアの役割や位置も変化しています。
先日ある人が「通販広告を見て、いい商品があったから『メルカリ』で買った」と言っていました。これには驚きましたが、こんな世に中になっているんだな、と実感しました。

通販広告のクリエイティブの考え方、捉え方も、この時代の変化に対応していかないといけません。
昔はその広告原稿で注文させないといけない、と言われていましたが、今の時代、実際の広告を見てネット検索するという行為には制限をかけられないのではないのでしょうか。84歳になる私の母も、新聞広告で商品を知り、ネットで確認して多くの情報を仕入れてから購入の判断をしています。年寄りはネットは見ない、という考えも、もはや古い考えでしょう。昔の60代や70代、80代のイメージと現実のギャップを修正していかないと、どんどんかけ離れていってしまいます。

最近多く聞くのが、電話での注文が減ってきているという話。ごく当たり前の話なのですが、電話注文をレスポンスの指標にしている会社(部署)にとっては大きな悩みです。この悩みの解決方法は、2つだけ。1つは、あらゆる受注経路のレスポンスを見ること。いや、それはなかなかできない、という声が聞こえてきそうですが、それをやらない限り、この問題はますます深まります。私たちの日常でもどれだけ電話でのコミュニケーションが減っているか、考えてみてください。LINEやメールでほぼ済ませていませんか?
2つ目は受注を電話だけにすること。そうすれば、広告の商品が欲しい人は電話で注文するしかない訳です。さぁ、どうしましょう?究極の二者択一です。

答えは決まっていますよね。全受注経路のレスポンスをトータルで見ることです。部署が違うし、リンクさせづらいと言い訳していたら、どんどん悪循環になるだけです。それぞれの相関などを割出し、分析しているほうにエネルギーを投入していったほうが前向きです。