売れる通販広告制作セミナー 吉川英之

第7回 通販広告の制作の理想

前回までは、通販広告の見極め方や制作する前に知っておきたいことなどをお話させていただきました。今回は実際に制作に取り組む段階に入っていきましょう。


通販広告のクリエイティブをどう作っていくか?その理想形は一人で作ることだと思います。少し極端な言い方かもしれませんが、一人で企画を立て、コピーを書き、デザインレイアウトすることで、筋の通った広告になります。

通販広告の失敗(レスポンスが悪い)の原因は、多くの人が関与しすぎて、その意見を反映させるあまり、訴求ポイントがずれてしまうことにあります。通販広告は見た人全員に買ってもらおう、としたら失敗します。なぜならば、訴求ポイントが漠然としてしまうからです。
  もちろん独りよがりで作れということではありません。関連部署への確認など必要ですし、様々な見方もあるでしょう。その意見は意見で、そのまま反映させるのではなく、自分のプランの筋にのせて検討してみるようにします。自分のプランの筋にどうしても合致しないということであれば、自分の意図をもう一度話し納得させるか、自分のプランを白紙に戻すことです。

私の経験でも、いろいろな意見を取り入れた原稿はいいレスポンスを得た試しがありません。実施前に皆がいい、というものも実際それほどでもないことが多いようです。


今は大きな通販会社になったある会社の社長が、創業時に自分の手書きでチラシを作り配布していたという話があります。

自分ですべてつくるというのは、自分の思いが100%注入されるということです。「こんなにいい商品です。買ってください」という念みたいなものが、書かれていなくても何か伝わるのではないでしょか。もちろん本当にそういう気持ちがないと一人で作ってもダメです。


話を元にもどしますが、一人でつくるメリットは、コピーとデザインの親和性がよくなるということです。文字は、言葉の意味と文字面と音の3つの要素を持っています。どんなにいいコピーでも平面で見る場合、文字面が悪ければマイナスです。だから、実際にコピーを配置してみないとダメなのです。
  コピーとデザインは、詞と曲の関係と同じです。いい歌詞といいメロディがあっていい歌になります

もうひとつ、実際にレイアウトしながら構成を考えていくことで、必要な要素が見えてくるのです。自分で筋を考えて作っているうちに、欠落しているところや整合性がつかないところなど出てくることがあります。また、商品の良いところや欠点があらためて見えてくることが多いのです。


実際には、プロのデザイナーに任せないと形にはならないと思いますが、通販広告に携わる方は、一度、一人で通販広告を作ってみられることをおすすめします。実際に手を動かしてみるといろいろわかってくることも大きなメリットです。