売れる通販広告制作セミナー 吉川英之

第13回 売れるビジュアル

言うまでもなく通販広告ではコピーとともにビジュアルもレスポンスに大きく影響します。メインの写真を変えただけで、レスポンスが急増したということも多くあります。逆に、今までレスポンスのあった広告の写真だけを変えたら、レスポンスが落ちたということもあります。それほど、ビジュアルというのは大きな影響を持つものです。

通販広告のビジュアルの役割は、インパクトを取る、ひと目で理解させるということでしょう。コピーは頭で理解させるものですが、ビジュアルは感覚的に、感情的に訴求するという役割です。目から入ってくる情報は、言葉より強く、ダイレクトに訴えかけます。適切なビジュアルを使用すればコピーで伝えていることをよりわかりやすく、印象的に、感情的に伝えることができます。


通販広告におけるビジュアルのタイプとしては以下のようなものがあります。

1. 効果・結果 … 商品のベネフィットをビジュアルで
2. 驚き … 商品の凄さ 
3. 夢・憧れ … 商品を使用した後のイメージ
4. リアリティ … 日常の悩みや不満のあぶり出し
5. 警告 … 損失への警告
6. 知っている … 注目させる・安心させる
7. 感覚 … 感触・可愛い・美味しいなど 感覚に訴求する
8. 使い方や商品の説明 … わかりやすさ

通販広告で使用されるメインのビジュアルはおよそ以上の8タイプのどれか、に当てはまります。どのタイプのビジュアルでいくかは、前回までのセミナーでお話したプロセスを経て方向性が決まってきます。

どの、ビジュアルが一番レスポンスを取れるのか?という質問が来そうですが、広告の切り口や表現の落とし込みにより変わってきますから一概にはいえません。ただ、化粧品や健康食品、美容関連品などは1の効果・結果が一番でしょう。(薬事で表現に制限があるので厳しいですが)。また2の驚きも良くヒットし広告には利用されています。例えば某洗顔石鹸の泡とか、すごい粘りのある泡で驚かせました。6番の知ってるというのは、有名タレントさんや著名人の写真を使用することで、広告の注目度を高めるのが目的です。人は知っているものは認知する確率が高いものです。有名人を広告に起用するというのは、広告認知率を高めるためです。

このように、よりリアリティのあるシチュエーションの中で、思うこと、感じること、不満に思っていること、などを挙げて、その中から、ベネフィットと結びつけるような表現を考えます。

以上は、広告のビジュアルでも主にメインの写真やイラストなどのコンテンツについてお話しました。広告のビジュアルというのはこのメイン写真やイラストだけではなくデザインレイアウトも重要な要素です。


次回はデザインレイアウトのお話をしましょう。では、次回をお楽しみに!